影響力の武器 【一貫性・社会的証明】
前回の影響力の武器・返報性の続きで
今回は「一貫性」「社会的証明」を簡単に紹介します!
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ー 一貫性 ー
人はひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミット)すると自分の内側からも外側からも、そのコミットと一貫した行動をとるように圧力がかかり、さらに一貫していたい、一貫していると見てもらいたいと思うようになる。
・段階的要請法
初めに小さな要求を通し、それからそれに関連するもっと大きな要求を通す事
例)職場の同僚から簡単な仕事を頼まれ「何かあったらいつでも呼んで!」と伝え、しばらくしたらもっと大変な仕事を頼まれ、やむを得ず引き受けてしまった。
・承諾先取り法
まず簡単な要求を通し、それから後付けするように様々な要求を追加していく事
例)携帯電話を5万円の予算で購入しようとしていたところ、販売者から「このプランにお申込みいただいたほうが使いやすいですよ!」という話を聞き、いくつかのプランを追加で購入したところ
7万円になってしまい、断るのも申し訳ないため、そのままのプランで契約をした
~ おまけ ~
これは自分が特に気になったので補足で追加します!一貫性の原理が働きやすい人の特徴が大きく2つあって
・「年齢が50歳以上」: 頑固になるから
(この本に頑固になる理由は書いていなかったので、独断と偏見で推測しました(^^;))
・「西洋人」:個人主義的傾向が強いため
ー 社会的証明 ー
特定の状況下で、ある行動を行っている人が多いいほどその行動を正しいと判断する事
・集合的無知/多元的無知
間違った事を誰もが信じている事。状態。誰も信じてはいないが、誰もが「誰もが信じている」と信じている事。
例)ジェノヴィーズ事件
ある女性(キティ・ジェノヴィーズ)がニューヨークの路上で殺害された殺人事件で
殺人が起きた現場には近くにアパートがあり、事件が起きていた当時そこのアパートの住人38人の人が女性の悲鳴を聞き
気づいていたにもかかわらず「誰かがやるだろう」等(※1)といった理由から警察に通報しなかった。(傍観者効果と言われる)
※1 「助けられそうな人が他に何人かいれば、一人ひとりの個人的な責任は少なくなる。さらに、騒がしい出来事も実際にはただの酔っ払いや夫婦喧嘩の可能性も考えうる。目撃者らは、他の目撃者の反応を見て、その出来事が緊急事態なのかを判断していたのだ。つまりは、目撃者同士が見合っており、自体が平行線上に進んでしまっていたのだ。」(参照URL:人間心理の最も深い闇が現れた『キティ・ジェノヴィーズ事件』 | VAIENCE)
・ウェルテル効果
知名度のある人物や有名人の自殺が報道されると、それを模倣した自殺が多くなること
例)1998年、XJAPANのギタリスト「hide」が自宅で亡くなった時、ファンの後追い自殺が急増した
~ おまけ ~
ジェノヴィーズ事件について詳しく調べた時に「傍観者効果」以外にも2つの心理があったので紹介します!
・「責任分散」=ほかの人達と同じ行動をすることによって自身に対する責任が少なくなると考える事
・「評価懸念」=行動を起こした時に、その結果が周りの人からネガティブな評価を受ける場合を考え、恐れる事。
ー まとめ ー
一貫性
・段階的要請法
初めに小さな要求を通しそれからそれに関連するもっと大きな要求を通す事
・承諾先取り法
まず簡単な要求をし、それから後付けするように様々な要求を追加していく事
社会的証明
・集合的無知/多元的無知
間違った事を誰もが信じている事
・ウェルテル効果
知名度のある人物や有名人の自殺が報道されるとそれを模倣した自殺が多くなること
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日本みたいな東洋の国では、集団主義的な文化が根付いている国が多いいから、西洋の国より、社会的証明の影響を受けやすいじゃん( ゚Д゚)!?
と思い、世の中に対する警戒心が2増えました
あと、この原理を読み終えた後、過去に自分が一回情報商材に手を出しそうになったのを思い出しました。。。
その時の流れが、自分が情報商材の紹介者に会った時、いくつかのプランを紹介され
「ほかの人たちは○○プランを選んだよ」※50万ほど
という一言を聞いた瞬間に、そのプランにすごい興味が湧いた。といった流れです
(当時はお金がなく貯金が300円ぐらいだったので、手を出しませんでしたww)
紹介者が社会的証明をわかったうえで、そのプランを勧めたのかはわかりませんが自分は社会的証明の原理のままに感情が動いていたと
今ようやくわかったので、その時の貯金が300円で本当に良かったと今になって安心しました
次回は「好意」と「権威」を紹介したいと思います!
ではまた('ω')ノ