影響力の武器 【好意・権威】
前回の一貫性・社会的証明に引き続き
今回は「好意」「権威」を紹介していきます!
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ー 好意 ー
好意のある人からの要求は承諾しやすい
・ハロー効果(後光効果)
ある人が望ましい魅力を持っているだけで、他者から見たその人の他の部分の印象が良く見えてしまう事
例)身長の高い人は仕事ができると思われやすい
・連合の原理
ある対象物が悪い出来事や良い出来事と関係があるだけで、その物(人も)の評価がそれと付随して良くも悪くもなる
例)気になっていた商品を、知名度のある有名人が紹介をしていたため、その商品がとても魅力的に見えた
~ おまけ ~
連合の原理はスポーツ観戦をしている人たちがいい例だと記載してありました
自身の応援しているチームーが勝てば「我々は」という言葉を使い、まるで自分事のように喜び、負ければ「彼らは」と言葉を使って、自分とは関係のない事柄だと距離を置く傾向があったらしいです
これには栄光を浴びようと望む気持ち「栄光浴」があるらしく、この栄光浴は「否定的な自己イメージ」が強い人ほど現れやすいとのことです
ー 権威 ー
権力を持っている人からの要求は従いやすく、信じやすい事
代表的な例で、ミルグラム実験というものがあり
簡単に説明すると、実験室で3人の登場人物「研究者、被験者、教師(参加者)」がいて、その部屋には教師(参加者)が押す用のボタンが横並びに用意されてあり
そのボタンを押すと、もう一つの部屋の椅子(学習者が座る用の椅子)に電流が流れる仕組みになってます(左から右にかけて電流が強くなる仕組みで実際には電流は流れず、学習者が演技をします)
そのような仕掛けの閉鎖的な空間で、学習者がどんなに解放してくれと叫んでも、研究者は教師(参加者)にボタンを押すように指示をする。といった流れで、どこまで指示に従うか?が実験内容になっております。
実験結果としては、被験者は一番左のボタンまで(死んでしまうぐらいの電流※450ボルト)押した人は全体(40人)の67%まで達した。
※実験中、教師役(参加者)は研究者に、もちろんやめさせてくれと懇願していたし、汗をかき、手を震わせていた人もいたが、研究者はその願いを拒否し実験を続行するよう教師役(参加者)に命令していた。
そして権威を表すシンボルとして3つを紹介していました。
・肩書き
「教授」「医者」などの権威を相手に示すと、相手の承諾率が高まり、さらに相手から身長が高いと思われる。逆の場合もあり、身長が高い人は能力が高いとも思われる。
・服装
捨てられたゴミ袋を拾ってもらうよう要求する実験で、要求する人が警備員の服装をしていた時の方が普通の服をしていた時と比べて多かった。
・装飾品
アメリカンエクスプレスのゴールドカードを持っていたり、ブランド品を身に着けると、他者からの評価が変わり社会的地位が高いように思われる
ー まとめ ー
好意
・ハロー効果
ある人が望ましい魅力を持っているだけで、他者から見たその人の他の部分の印象が良く見えてしまう事
・連合の原理
ある対象物が悪い出来事や良い出来事と関係があるだけで、その物(人も)の評価がそれと付随して良くも悪くもなる
権威
人は権威のある人物に影響を受けやすく信じやすい
・「肩書き」「服装」「装飾品」
上記の3つのシンボルが大きく影響を受ける原因の一つ
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今回紹介した2つの心理は、とても身近なところに当たり前に使われている内容だったのでとても驚く内容ばかりでした....笑
テレビのCMや、本の表紙、商品のパッケージなどなど
個人的に、権威について少し興味があったため調べてみたところ、商品の紹介で「〇〇賞受賞!」だったり「今話題の〇〇の人が愛用」
などといった宣伝をよく見かけるのですが
よくよく考えたらそれも「権威」の原理をうまく使った宣伝だったんだなと、改めて気づかされました(^^;)
次回は最後「希少性」について紹介して、今回の「影響力の武器」のアウトプットは終わりにしたいと思います!
では、また('ω')ノ