hatopukuの日記

筋トレしか取り柄がない人の形をした生物ハトプクです。よろしくお願いいたします!

ファスト&スロー(下)【後半】

前回の続き

ファスト&スロー(下)【後半】を紹介していきます!

 

 

 

 

メンタルアカウンティング

個人がお金を扱う際に、そのお金に心理的な勘定を付けること

例えば、預金にあてる金額や支出にあてる金額のように

同じお金を心理的な別々の口座に割り当てること

代表的なもので「サンクコストの錯誤」

という概念がある

 

 

例)ある調査では

幼い子供を持つ両親を対象に

以下2つの条件を最初に提示した

 

・1本10ドルの殺虫剤では

小児の中毒が1万本につき15件発生する

 

・もう少し安い殺虫剤では

1万につき16件発生する

 

この条件で「この場合に安い殺虫剤に切り替えますか?」

といった質問をした際

調査に答えた3分の2以上が

 

「どんなに安くても

危険なものに切り替えるつもりはない」

と答えた。

 

また、切り替えるといった少数派にしても

より安全な商品に対して払っても良い

と思える上乗せ分より

大幅な値引きを要求した。

 

これは子供の命を

金額に代えられないという気持ちの表れで

誰でも納得のいく姿勢ではある。

 

だが、よく考えてみれば

子供に与えれる金額や時間は有限なので

その有限な資産を有効活用するために

 

リスクはあるが安いのを購入し

浮いたお金を、子供に対する別の危険性を減らすためのものに使う

といった判断も考えられる。

安全なチャイルドシートを購入する際の予算に充てるなど

 

 

これに関しては

本を買う時にも当てはまるなと感じました

新品を買いつづけるよりも、読むことに支障がない程度の中古本を買いつづけて

浮いたお金でもう一冊本を買った方が

メリットが大きいことに最近になって気づきました(笑)

 

本を購入する目的は

知識を蓄えることであって

新品の本をみてスーパーハイテンションになるためでは

決してないな、と思う今日この頃です(笑)

 

 

サンクコストの錯誤
 
 

 

損をしている勘定に、追加資金を投じる決断のこと

※sunk = 沈んだ cost = コストの単語から構成された文

 

 

例)熱心なスポーツファンAとBが

70キロほど離れた町で開催される

バスケットボールの試合を観戦するため

 

Aはすでに前売り券のチケットを購入済みで

Bはチケットをたまたま友人に譲ってもらうことができました

 

でも、後日になって

試合当日の天気は猛吹雪になるとの予報が入りました

 

ここで

「試合当日になって猛吹雪でも

試合を観戦しようとする可能性が高いのは

どちらでしょうか?」

と質問された場合

Aと考える人が多いい。

 

 

この内容を読んだ時

学生時代、ゲームセンターで絶対取れないであろう

景品に対して、とんでもない金額

を投資したのを思い出しました。

(といっても2000円程度です(笑)

控えめに言っても当時の2000円は

今の20万円ぐらいの心理的価値でした(笑))

 

しかもその行為を幾度となく繰り返していました。まるでニワトリのように。。。

 

あのUFOキャッチャーという

野口吸引機(1000円札が吸われていったから)

に果敢に何度も挑みにいっていた自分が

今となってはとても誇らしく思えてきます(笑)

 

 

選考の逆転

単独のシナリオを評価する場合(単独評価)

複数のシナリオを評価する場合(並列評価)に選択の不一致が起こること

 

例)ある実験では

被験者は以下の古本の音楽事典の値段を査定する実験を行った

 

この実験では、単独評価では事典Aに高値を付けたが

並列評価では評価は逆転した

この時、単独評価で項目数はさほど重視されなかったが

並列評価になったとたんに

項目数が重視されるようになった

 

しかも、評価での重要な点は

表紙の状態ではないことにも気づいた。

 

 

今現在この記事を書いている最中に

自分はスターバックス

ホワイトモカ(グランデ)を飲んでいます

 

スタバのコーヒー好きな方ならご存じ

これは700円ぐらいします(笑)

 

甘いコーヒーを飲むのが自分は好きなので

今これを飲んでいるのですが

甘いコーヒーを飲むのことのみが目的なのであれば

ホワイトモカに700円を払うよりも

コンビニで同じようなコーヒーを飲んだ方が

断然安上がりですよね(笑)

 

スタバのホワイトモカ1杯よりも

2、3杯は多く飲めます

にもかかわらず、ホワイトモカに700円も支払った自分がいます(笑)

(今現在この記事を書きながらめちゃくちゃ後悔しています(笑))

 

このように

「甘いコーヒーが飲みたい」=「スターバックスのホワイトモカ

と単独評価をしていたが、後々になって

最も自分にとってメリットのあるコーヒーは何か?

と並列評価をした際に

 

選好の逆転が起きていることに気づきました

(ただの後悔をいろいろとかっこよくいって

見栄をはりたいだけです(笑)

あと、若干意味が違う気がします。。)



フレーミング効果

問題の提示方法の仕方が、選好に影響を及ぼすこと

 

例)以下の問いに答えてほしい

 

・10%の確率で95ドルもらえるが

95%の確率で5ドル失うギャンブルに参加するか

 

・10%の確率で100ドルもらえるが

90%の確率で何ももらえないくじの券を買って参加する

 

「参加するとしたらどちらに参加したいと思いますか?」

といった選択問題では、どちらも、金銭のやり取りは同じにも関わら

多くの人が2番目のくじのほうのギャンブルを選択する

 

※理由としては1番のギャンブルには、5ドル「失う」という

損失回避性が働くからである



これは、世の中のいろいろなところで使われている効果で

例えばある商品の脂肪分カット率を

「5%脂肪分が残っている」と表示されるより「95%カット」

と明記した方が、商品に対する購買意欲が上がる。

 

また、投資について考えたときに

この銘柄は「10%元本割れがある」と明記されるより

「90%利益が出る確率がある」と明記されていた方が

その銘柄に対しての印象が良くなる。など

 

 

ピークエンドの法則

記憶に基づく評価は、感情のピーク時と終了時の平均でほとんど決まること

 

例) この図は、ある実験で

苦痛を伴う大腸内視鏡検査を受けた時の

患者の苦痛の様子を 時間(横軸)と

痛みの度合い(縦軸)で表した図。

 

この図を見た時、A患者とB患者が

同様の評価基準を持っていたと仮定して

どちらの方が、苦痛の度合いが大きいと思うだろう?

 

単純に考えれば

痛みの度合いと時間のながさから

(面積の大きさで評価)Bを選択する人が多いいと思われる。

 

だが検査終了後、患者に

全体的な評価を行ってもらったところ、

AはBよりはるかに悪い印象を持っていた。

 

これにはピークエンドの法則が働いていて

患者Aは「8(痛みのピーク時) + 7(最後に感じた苦痛) = 7.5」

患者Bは「8(痛みのピーク時) + 1(最後に感じた苦痛) = 4.5」

 

また、Aの検査終了時は痛みがある中で終了したという

苦い記憶が印象として残っている。

 

以上のことから

Aの方が痛みの総量(グラフの面積)

が小さいにも関わらず

大腸内視鏡検査に対して悪印象をBより抱いた

ということがわかる。

 

 

自分は趣味が映画鑑賞で、休みの日は暇さえあれば

部屋の隅っこで体育座りをしながら、イチゴミルクジュースと

チュッパチャプスを片手に映画を見るという

神聖なる時間を過ごしています

 

そこで思うのが、確かにハッピーエンドじゃない映画に対しては

消化不良みたいな気持ちに毎回なっています。。。

 

「チョコレート・ドーナッツ」という

1970年代の実話をもとに母親に見捨てられた

ダウン症の少年と暮らすために

ゲイのカップルが司法や周囲の偏見と闘うドラマが

いい例だと思います。

※大人なシーンがあるので、成人になっていない方は

お勧めしません。そこは自己判断でご視聴してください(笑)

 

これは世の中の一つの偏見

LGBTについてです)

に対する思いを如実に描いた感動する作品でした。

 

ここで一つのお願いをするのであれば

本当に騙されたと思って大人の皆さんに

ぜひ見てほしいです。お願いですから(笑)

それほどいい作品です

 

 

持続時間の無視

苦痛や快楽の評価に持続時間はほとんど影響しないこと

 

例)冷水実験という調査がある。

参加者には以下二つの実験に参加してもらう

 

・長時間実験

60秒間、摂氏14度の水に片手を入れて

(かなり冷たいが我慢できる程度)終了

 

・短時間実験

初めは長時間グループと同様に

60秒間手を冷水にいれるが、そのあと

お湯を冷水に追加し、少し暖かくなった水に

さらに30秒手をひたして終了

※冷水の温度が1度上がると、苦痛がいくらか和らぐと

参加者は報告したらしい

 

上記2つの実験を

それぞれ片手づつ行うようにし

ランダム性を持たせたグループに

(1回目右手、2回目左手のグループ。その逆グループ。

また、1回目短時実験、2回目長時間実験を行うグループ。

その逆グループのように)

3回この実験を行ってもらうように指示をし

3回目の実験では長時間か短時間か

自分で決めていいと伝えた

 

そこで当たり前だが

3回目は苦痛の少ない方を選ぶはずなので

短時間実験を選ぶはず

 

だが、結果は

苦痛の時間が長いが、最後の苦痛がいくらか和らいだ

長時間実験を選んだ参加者が多かった

 

この結果から

苦痛の時間は評価に影響を及ぼさない

といったことやピークエンドの法則が

働いていることも読み取れることがわかる

(この参加者達は極度のマゾヒスト(自己虐待好みの人)

だから、痛みが多いい選択をした。

というわけではないと思う……たぶん……)

 

 

---⁜ 補足 ⁜---

ここで、とても興味深い例文があったので追記します!

持続時間の無視とピークエンドの法則を話題にする場合の例です。

 

・ある映画に対する印象は

最後の展開がどのようになったかで決まるのであって

全体のストーリーを見て

総合的に評価するわけではない

 

・長年生活を共にしたパートナーと

離婚または別れた場合

それに対して悪印象を感じるのは

交際期間の最後がよくない終わり方をしたからだけであって

すべてが悪かったわけではない。

 

本書では、持続時間の無視とピークエンドの法則は

2つの自己により評価していると

記載がありました。

 

経験する自己」:今現状を評価する自己

例)今楽しいですか?と聞かれたときに答える自己

 

記憶する自己」:過去を評価する自己

例)あることが終わってから「全体としてどうでしたか?」

と聞かれたときに答える自己

 

この内容から

記憶する自己による物事の評価は、必ずしも将来の経験の質を高めるとは限らない

ただ、過去から学び将来に生かすという利点があるため

一概にしない方がいいとも言えない

 

なので、独断と偏見で自分が感じたことを言わせてもらうと

2つの自己を知っている知っていないで

物事に対する評価の視点を広くする

(広いフレーミングで物事を見れる)ことが

少なからずできるようにはなり

 

認知的錯覚を少しでも減らすきっかけにはなるため

将来の質を高める評価方法の一つとして

知っておいても損はしないかなと思いました。



焦点錯覚

ある事を評価する際、その時の気分に影響され評価したり

その時注意が向けられていた要素たった一つで

評価してしまうこと。

 

例)「下半身不随の人は

一日のうち何時間ほど憂鬱な気分になるでしょうか?」といった

質問調査を実施した際、

下記の2グループに分けて質問を行った

 

・先月下半身不随につながる事故が起きた人に対する評価

 

・1年前下半身不随につながる事故が起きた人に対する評価

 

さらに、両グループには身近に下半身不随になっている人はいるか?

といった質問も加えた。

 

結果としては、以下ようになった。
先月起きたと伝えたグループ
・75%(身近にいる)
・70%(身近にいない)

1年前に起きたと伝えたグループ
・41%(身近にいる)
・68%(身近にいない)


上記の結果から、身近に下半身不随の人がいない人の推定結果は

実際にいる人と比べて

生活評価を過大評価したことがわかり

焦点錯覚が起きていることがわかる

 

---⁜ 補足 ⁜---
どうして身近にいる人が

41%と低い数字を出したかというと

心理学者ダニエル・ギルバートが提唱した

※「インパクト・バイアス

の影響によるという

 

※「インパクト・バイアス

不幸なことや幸せなことに対する感情的な起伏は

(※心理的免疫システムによって)時間の経過とともに

元に戻る (参照URL:https://youtu.be/4q1dgn_C0AU

 

※「心理的免疫システム

自分が属する世界を、よりよいものに感じれるよう見れるようにするシステム

 

例)無実の罪で、41歳から37年間を刑務所で過ごした

モリーベッカムという人物が

78歳の時に釈放され

 

その時発した言葉は

「何一つ後悔はない光栄のある経験をしたと思っている」

だったそうだ。

 

なので、幸せの秘訣は人生でできるだけ多くの時間を刑務所ですごすこと

だそうです....(笑)(上記参照URL動画から抜粋)

 

また、よりよいものに感じれるよう見るようにする

心理メカニズムを「人工的幸福

そして、ほしいものが手に入った時などの喜びが「自然発生的幸福

といい両者は長期的にみて幸福度の大差は見られなかったという

 

 

---⁜ 補足の補足 ⁜---

幸福感を測る面白い調査方法や

その調査方法を使った

面白い調査があったので紹介します!

 

DRMにより

既婚女性と未婚女性に経験による

幸福度の調査をおこなったところ

両者に大差は見られなかったという

 

これは、既婚女性は未婚女性に比べて孤独の時間は少なく

パートナーとの夜の営みがある

といったメリットがある反面、

「家事」「育児」「夫と過ごす時間の長さ」

といったところが人によっては嫌に感じるためであるらしい

(これに関しては個人差があるとは思いますが。。。)

 

 

DRM法(day reconstruction method:一日再構築法)

ダニエルカーネマンが提唱した

「経験する自己」の幸福度の総合評価の調査方法

 

前日に行った活動をなるたけ詳細に思い出し

リスト化する。それ以降は※ESM法に似通った調査方法になる

 

※ESM法(experience sampling method)

心理学者チクセントミハイ提唱の調査方法

被験者が日常生活の中で実際に経験した状況や感情を

リアルタイムで記録し、それをリスト化する

 

そして、その内容一つ一つに対して

抱いた感情を0~6段階で評価

 

また、リスト化したエピソードの中で

最も注意を払ったものを上げ

誰と一緒にその時間を過ごしたかも上げる

 

 

 

まとめ

 

メンタルアカウンティング

個人がお金を扱う際に、そのお金に心理的な勘定を付けること

 

・サンクコストの錯誤

損をしているものに対して、追加資金を投じること

 

選好の逆転

単独のシナリオを評価する場合と
複数のシナリオを評価する場合に
選択の不一致が起こること

 

フレーミング効果

問題の提示方法の仕方が、選好に影響を及ぼすこと

 

ピークエンドの法則

記憶に基づく評価は

感情のピーク時と終了時の平均でほとんど決まること

 

持続時間の無視

苦痛や快楽の評価に持続時間はほとんど影響しないこと

 

焦点錯覚

一つのことだけに影響されて物事を評価すること

 

インパクトバイアス

時間がたつにつれて不幸または幸せな感情的な起伏は
もとに戻ること

 

心理的免疫システム

物事をよりよいものに感じれるように見る心理的カニズム

 

人工的幸福

心理的免疫システムによって得られる幸福

 

自然発生的幸福

望んだものが手に入った時の幸福

 

 

少々長くなってしまいましたが

以上でとてつもなく時間をかけた割には

つまらないジャパニーズジョークを連発した

紹介文でした。

(ジャパニーズジョークの定義はyahoo知恵袋の

情報によると「アイムソーリーヒゲソーリー」

だそうです。。。)

 

本書には、迷惑メールの判別機能に使われる

ベイズの定理などの統計学を学べる内容も

含まれていたため

とても興味深い内容ばかりでした

 

自分と同様、遅読に自信のある方

ぜひ手に取って読んでみてください!

時間の足りなさに痛感するでしょう(笑)

 

ではまた次回!

ファスト&スロー(下)【前半】

どうも!ハトプクです!

 

本当に、本の遅読に絶大なる自信がある人は絶対にこの本は読まない方がいいです
自分で読んでみてすんごく後悔しています……

やっとのことファスト&スロー(下)を読破し
要約をメモ帳で作成する作業が終わって、久しぶりにはてなブログを開いたら……

ファスト&スロー(上)の最後の記事を書いてから179日が経過
と書いてあり……約半年もかかってました……

カップラーメン何個食べれたか……

 

もう渋谷のスクランブル交差点を
サンタクロースの格好で発狂しながら走り回りたいと思いました
(現時点この記事を書いている日時は2023年5月4日)

 

てことで本題に入ります

今回の要約は前半・後半の2部に分けて紹介していきます!

 


 

プロスペクト理論

 

不確実性下における人間の意思決定をモデル化した理論で3つの特徴がある

  • 感応度低減性
  • 損失回避性
  • 評価が参照点を基準に行われる

 

上図が、プロスペクト理論
価値関数グラフ
というグラフで

参照点からの金額の変動による心理的価値は
利得に対して損失は数倍大きいことがわかる

 

※参照点:利得と損失を評価する際の基準となる最初の状態
物事を評価する時の状態のこと
例)18万→25万に給料が増えた時時は参照点は10万円

 

感応度低減性

 

参照点の値が増えていくにつれて
利得と損失をの評価をする際の感応度が
低くなっていく

 

簡単に言えば、何事も慣れていくということ。

>例)10万が20万に増えればうれしいが
110万が120万になるのは10万が20万になるのと比べてそこまでうれしく感じない



損失回避性

 

損失と利得の確立を比較した場合で、損失は利得より強く反応すること

 

例)被験者に「確実な100ドルの現金を受け取るか、不確実な50%の確率で200ドル、50%の確率で何も受け取らない」といった選択をさせたところ

期待値は両方の選択肢とも同様なのに、後者を選択する被験者は少なかった。

 

※期待値=その事象が起こる平均的な結果の値

上記例での期待値は

・100ドル×100%(1.00)もらえる=100ドル

・200ドル×50%(0.5)もらえる=100ドル



評価が参照点を基準に行われる

 

今現在の自分の状態を判断したうえで、物事を評価すること
「参照点依存性」という

 

例)以下の2つの問題をそれぞれ答えて欲しい

①あなたの今現在の貯蓄額に上乗せして1000ドルもらい、次の2つの選択肢を選ぶよういわれた
「50%でさらに1000ドルもらう」or「確実に500ドルもらう」

 

②あなたの今現在の貯蓄額に上乗せして2000ドルもらい、次の2つの選択肢を選ぶよういわれた
「50%の確率で1000ドル失う」or「確実に500ドル失う」

 

ここで、2つとも確実な、あるいは2つともギャンブルの選択をするにしても
最終的な富の状態は同じにもかかわらず(確実な方では両方とも1500ドル、ギャンブルでは50%で2000ドルで50%で1000ドル)
①では確実な方を
②ではギャンブルを選択する(自分はピュアなので、その通りに選びましたww)



---⁜ 補足 ⁜---

プロスペクト理論の内容はわかったが

「現実でどのように応用していけばいいのか?」

といった疑問が湧いたため、学術記事を調べてみた。そこで面白い内容の記事があったので補足で記載します。

(興味のない方は読んでください、それぐらい読みたくない内容ですw)

 


所得の増加による生活レベルの向上によって得た喜びは

感応度低減性により次第に薄れていき、一度上げた生活レベルの向上によって、参照点がずれていく(いい暮らしになれていく)

 

なので、その生活レベルを落とす感情的反応の度合いは

生活レベルを上げた時の喜びよりも数倍の痛みを伴う。

 

本当、人間ってなんか不便ですね……(笑)

(引用:http://repository.seinan-gu.ac.jp/bitstream/handle/123456789/952/ec-v48n3_4-p93-112-nak.pdf?sequence=1



確実性の効果と可能性の効果

 

100万円当たる確率が0%から5%に上がる時と、95%から100%に上がる5%の時の喜びは、10%→15%や45%→50%に上がる同様の5%の喜びよりも大きい

 

・0%→5%の喜び(可能性の効果が働く)

・95%→100%の喜び(確実性の効果が働く)



可能性の効果

 

あまり起こりそうもない結果に対して、過大に期待すること

 

例)愛する家族がある病で病院に行き、足を切断せざるを得ないリスクが5%あると医師から診断された場合

その5%をなくせるためなら期待値を大幅に上回る金額を払ってもよいと感じる心理

また、宝くじのようなギャンブルや、保険などが当てはまる。



確実性の効果

 

ほぼ確実に得られる結果に対する期待は

確実に得られる結果の期待より小さく、過小評価されやすい


例)あなたが遺産で100万ドルもらえる可能性のある裁判を兄弟/姉妹としてるときに、あなたの弁護人が

「この訴訟は95%で勝てるけど必ず勝てる確証はない」

と言ってきました。

 

そこで、リスク買取会社が

「91万ドルでその訴訟を買い取る」

と言ってきた場合、確実な方を選びたいと考える。

 

※この時の期待値は、リスク買取会社に買い取らせる場合(100%の確率)は91万ドルに対し、訴訟を行う場合(95%の確率)は95万ドルなため、確実な方の期待値のほうが少ない

 

例2)「アレのパラドックス
次の選択問題を解いてほしい
A、61%の確率で52万ドルもらうか、63%の確率で50万ドルもらう
B、98%の確率で52万ドルもらうか、100%の確率で50万ドルもらう
この問題の解答は、大勢の人がAでは52万ドル(61%の確率)。Bでは50万ドル(100%の確率)を選ぶらしい(自分はその大勢の方々とは違うので、Aでは52万ドル、Bでは50万ドルを選びましたw)


おそらく、Aの判断材料は「可能性」ではなく「金額」をとり、Bの判断材料は「金額」ではなく「可能性」をとったと考えられる。
AとBの両方の選択肢の確率の差は、61%→98%、63%→100%で、両方とも平等に37%あがってるだけなのに、AとBの解答の一貫性がない。
(AとB両方とも50万ドル(確率が高い方)を選ぶという選択肢をとらなかった)

 

 

分母の無視

 

「○○人のうち○人いる」や「○○回中に○回起こる」など

確率の低い出来事を、相対的な頻度で表現する方が

「確率」「リスク」「可能性」で表現するより

過大評価される。



例)ある人物ジョーンズ氏が精神病院を退院しても大丈夫かどうかを

次の2つの文を使って経験豊富な犯罪心理学者や

精神分析医に評価してもらった。

 

・ジョーンズ氏と同様の症状の患者は退院後

数ヶ月以内に暴力行為をする確率が10%ある

 

・ジョーンズ氏と同様の症状の患者100人のうち

10人は退院後数ヶ月以内に犯罪行為をする可能性がある

 

以上の評価の結果は

2つ目の内容を見て退院を却下する比率が

1つ目の内容の2倍もあったとのこと

両方とも同様の確率で暴力行為をする可能性があるのにも関わらず

 

 

以上のことから

システム1の特性により確率で表現されるより

イメージがしやすい表現をされる方が

過大評価されやすいことがわかる

 

 

 

まとめ

 

プロスペクト理論

不確実性下における人間の意思決定をモデル化した理論で以下3つの特徴がある

 

 ・ 感応度低減性

   参照点の値が増えていくにつれて、利得と損失をの評価をする際の感応度が低く

   なっていくこと

 

 ・ 損失回避性

   損失と利得の確立を比較した場合で、損失は利得より強く反応すること

 

 ・ 評価が参照点を基準にして行われる

   今現在の自分の状態を判断したうえで、物事を評価すること

   参照点依存性ともいう



【可能性の効果】

あまり起こりそうもない結果に対して、過大評価すること

 

【確実性の効果】

ほぼ確実に得られる結果に対する期待は過大評価されやすい

 

【分母の無視】

確率の低い出来事を、相対的な頻度で表現する方が

過大評価されやすい

 

 

以上になります!

次回は後半のアウトプットをしていきますね!
後半にも、プロスペクト理論に負けないほどとんてもない内容が

あるので、お楽しみに!

ファスト&スロー(上) 【後半】

どうも!ハトプクです!

 

前回の引き続き「ファストアンドスロー」の後半の方のアウトプットを

していきたいと思います!

 


 

 

平均への回帰

 

最初のスコアが極端によかったり悪かったりする程、次の結果は平均に近づくことが多いこと。を示す統計的現象のこと


 例)チャールズ・ダーウィン(進化論の提唱者)の従兄であるサー・フランシス・ゴルトンが(19世紀末)1886年に「身長の遺伝における平均への回帰」という論文を発表した。

子の身長は親2人の身長の平均に比例して、親の身長が全体の平均より高ければ子供は少し低くなり、逆に親の身長が全体の平均より低ければ子の身長は少し高くなる。

といった傾向があると発見し、特に親の身長が全体の平均よりも極端に高い/低いほど、そういった傾向がよく見られた。

例えば、親2人の身長が180cm代であれば子供の身長は177cm~178cmになり、親の身長が160cm代であれば子供の身長は167cm~168cm代になる。

(引用:https://toukeigaku-ouhou.info/2018/02/20/regression-toward-the-mean/

 

利用可能性ヒューリスティック


特定の何かの大きさや頻度を予想、または答える時、その何かの思い出しやすさで答えてしまうこと

 

例)自分とパートナーで家事を分担して行っている時、各々の家事の貢献度は全体に対してどのくらいですか?と自分とパートナーに聞かれたとする(%で答えるとする)

 

家事を完全にパートナーに任せているとしたら、その予想の正確さはおそらく100%に近いが、半分半分で分担しているとしたら、二人の合計値が100%を超える時が多いい傾向がある。つまり、それぞれが「自分の方が家事をやっている」と思い込んでいる。

 

 

利用可能性カスケード

 

バイアスが政策に入り込むメカニズムのこと

ある情報がメディアを通して繰り返し流されると、その情報が不正確なのにもかかわらず、多くの人の注意や関心が高まり、その情報が正しいと認識される可能性が高くなる。という仕組みのこと。


例)コロナウイルスが流行し始めの頃「トイレットペーパーが中国で製造されており、原材料(紙)が中国から輸入できなくなる」といった誤情報がSNSなどから流れ、トイレットペーパー・キッチンペーパー・マスクなどの買いだめが始まり、販売店で原材料が紙でできている物のほとんどが売り切れになる状態が続いた。当時、経済産業省、メーカー各社は「供給に不足はない」と呼びかけを行っていた。のにも関わらず

 

後知恵バイアス

 

はじめに予測した意見を過小評価し、物事が起きてからそれが予測可能だったと考えること。とりわけ、結果の大きさに比例して後知恵バイアスの作用も大きくなる。

(引用:後知恵バイアス - Wikipedia


例)会社で、上司が部下の失敗を𠮟責しているとする。その時、上司はその失敗の原因をすべて把握できていないのに(部下がどこまでの知識を用いて、どのように考えて行ったのか?その失敗の原因の大半は、予想外の障害によるものではないのか?)失敗したという結果のみを知った時に、上司が「自分なら失敗せずにできた(必然的に起こるであろう障害を避けられた)」と思い込み、部下を無能だと決めつける。

(引用:【後知恵バイアスとは】意味・例・心理学的実験をわかりやすく解説|リベラルアーツガイド

 

結果バイアス

 

ある決定を下した時、その過程を考慮せずに結果がいいか悪いかだけで、その決定を評価してしまうこと。そして、他人に代わって決定を下す人々(立場の高い人等)に起こりやすく、その決定が後から見たら当たり前のように見える場合、その決定はほとんど賞賛されず、逆に結果が悪ければその決定者を非難する。


例)リスクの大きい賭け事に勝利した人は、その軽率な行動が他者から見たら先見の明を持った素晴しい才能の持ち主だと評価される。

 

 

 

妥当性の錯覚

 

少ない情報に基づいて予測を行い、その判断が不正確であってもそれに対して自信を持ってしまうこと

また、その予測の仕方が不正確ということが過去の事例からわかっている場合でも、この錯覚は作用する傾向がある。前回紹介した「WYSIATI」に似てますね(^^;)!


例)採用面接で、とてもリーダーシップのある積極的な印象が感じられる人物が面接に来たため、将来性があると思い採用したが、しばらくたって、その人物の活躍ぶりを聞いてみると、面接で予測していたほど活躍はしていなかった。

 

 

スキルの錯覚

自身のスキルに対して過度に自信をもち、不確実性のある事柄を予測してしまう傾向


例)株の動きの知識は人一倍あるため、今後の経済の動きは容易に予測できる。と豪語している友人がいる

 

 

 

 

 

まとめ

 

[ 平均への回帰 ]

何かしらの初めの結果が極端に低い、または高い場合、次の結果は平均値に近づくこと

 

 

[ 利用可能性ヒューリスティック ]

ある頻度や大きさ等の予想をする時、その事柄の思い出しやすさで答えてしまうこと

 

 

[ 利用可能性カスケード ]

誤情報が政策をせざるを得ない状況まで広がること

 

 

[ 後知恵バイアス ]

ある事柄が起きた後になって、それが予測可能だったと自分の意見を過大評価すること

 

 

[ 結果バイアス ]

結果だけを重視して物事を評価、判断すること

 

 

[ 妥当性の錯覚 ]

不確実性な事柄に対して、少ない情報のみで自身の予測に自信をもってしまうこと

 

 

[ スキルの錯覚 ]

自身のスキルに過度に自信をもって、不確実なことを予測すること

 

 

 


 

 

以上で今回の本「ファスト&スロー(上)」のアウトプットは終了です!

次回は「ファスト&スロー(下)」のアウトプットをしていきたいと思います👍

 

ではまた('_')/

ファストアンドスロー(上) 【前半】

どうも!ハトプクです!

 

今回は「ファスト&スロー」という心理学の内容がてんこ盛りの本を紹介したいと思います!

 


 

 

最後に記事をあげてから2か月もかかってようやくできました(笑)

記事を書く速さは我ながら誰よりも早いと思う.....

 

さて、今回はファストアンドスロー(上)のアウトプットをやっていきたいと思います!

本の見た目はとてもコンパクトで、買った当初は

「こんなの3秒もあれば読み終えられるな...」と、内容のみで400ページある本を片手に、一人で微笑を浮かべてました。

今思うと、その時の自分を3往復半ぐらいビンタしたいです。

 

内容に入ります!(笑)

 

システム1 と システム2

 

脳の2つの思考モードのこと

 

システム1

早い思考 特徴:無意識、努力を必要としない、基本的にずっと作動している

例)目の前にある物の名前を言う、単純な計算(1+1)

 

システム2

遅い思考 特徴:知的努力を要する。自分の意志でコントロールする。怠け者で意識したときにしか作動しない

例)複雑な計算(24×42)、今まで経験してきたことで一番楽しかった出来事を思い出す

 

 

見たものがすべて (WYSIATI)

 

「what you see is all there is (見たものがすべて)」の略。限られた手元の情報に基づいて、安易な判断を下すこと。システム1の働きによってこの結果を招く


例)あなたが完治が難しい重い病気をもっていたとして、ある日突然

2人の海外の医師A、医師Bから次のような事をそれぞれ言われた場合どちらを受けますか?

A:「この手術を受ければ90%の確率で助かります」
B:「助かるかどうかはわかりませんが、この手術を受ければ10%の確率でなくなる可能性があります...」

 

多くの人は医師Aを選ぶと思います。

このように提示の仕方を変えただけで、違った感情を掻き立てる効果を「フレーミング効果」といいWYSIATIの一種だそうです!

 

 

感情ヒューリスティック

 

感情を元に判断を下すこと。システム2にも影響を及ぼす。

 

例)親しい友人が選挙に出ることになり、昔からの中でいいやつだからといった理由で友人に1票を投票した。

 

 

アンカリング効果

 

ある未知の値を予測する時、事前に特定の値を示されると、その予想は事前に示された値に近い値を予想してしまうこと

 

例)かの有名な松下村塾を開いた吉田松陰についての質問をされたとする。

吉田松陰が亡くなったのは70歳以上?」と質問された時「吉田松陰が亡くなったのは30歳以上?」と質問された時よりはるかに高い年齢を答える傾向がある。

 

おまけでアンカリング効果を視覚的にわからせてくれる内容があったので記載します!


例)白紙のページに定規を使わず下からおよそ5cmの直線を書き、次に、もう一つの白紙に上から線を書き、今度は下から5cmで止まるように書く。

すると、かなりの確率で下から書いた5cmのほうが短くなる。

 

本書には他にも、オークションでの予想最低価格や、商品の数量制限によるアンカリング効果などを記載してあり、日常の様々な場面で使われている例を挙げていました。

そして、アンカリング効果を意識したとしても、それによって自分の考えがどのように制限され、どのように変わるのかが予測ができないので、すべてコントロールすることは不可能らしい...(笑)


ただ、少なくとも値段交渉によるアンカリング対策はあるとのこと。
相手がとんでもない値段で交渉してきたら、大げさに拒否反応を示し相手に譲歩をさせる。だったり、話の全体像を思い出し、初期の希望価格から大きくそれていないかどうかを考え直す。反対の事を考えたりする(相手が受け入れそうな値段を考える)といった方法を挙げていました!

 

 

 

 

まとめ

 

[ システム1とシステム2 ]

システム1=早い思考←努力を必要としないこと

システム2=遅い思考←努力を要すること

 

 

[ 見たものがすべて ]

限られた情報に基づいて、安易な判断してしまうこと。

 

 

[ 感情ヒューリスティック ]

感情を元に判断を下すこと

 

 

[ アンカリング効果 ]

ある予測に対して、事前に値を示されるとその値に近い値で予測をしてしまうようになること。

 

 

 


 

 

以上で前半の方のアウトプットは終了にしたいと思います!

次回は後半の方を紹介していきますね!

 

お楽しみに!ではまた( `ー´)ノ

影響力の武器 【希少性】

今回で「影響力の武器」最後の項目

「希少性」について簡単に紹介していきたいと思います!

 


 

 

ー 希少性 ー

 

ある機会が手に入りにくくなると、その機会がより貴重なものに見えてくる

 

 

心理的リアクタンスの原理

自由な選択が、何かしらの要因で制限されたり脅かされたりすると

その選択を復元させようという欲求からその自由な選択をより求めるようになる

 

 

例)家具の通販サイトで、自分の欲しかったデスクが期間限定セールで10%オフで販売されていた。しかしタイミング悪くそのセールは残り30分で終了してしまうと記載されていたため急いで購入した。

3ヶ月後、同じサイトで同じ物が20%オフで売られていた。

 

 

~ おまけ ~

希少性の効果をさらに良くする状況が2つあったので紹介します!

 

・競争性

希少性のあるものに対して競争が発生している時

例)スーパーのバーゲンセール

 

・情報の希少性

情報に対しても希少性の原理は働き、また、検閲を受けるものに対しても働く。

 

例)YouTubeで「閲覧注意!」「○○してないと危険!?」などといった制限をかけたような文章にすることによって、その情報(動画)に希少性が高まりより見たいと思うようになる。

 

 

ー まとめ ー

希少性                                    

 

心理的リアクタンス

自由な選択が、何かしらの要因で制限されたり脅かされたりすると、その選択を復元させようという欲求からその自由な選択をより求めるようになる

 

 


 

 

 

以上で本書の全項目のアウトプットは終わりにしたいと思います!

 

本書は各項目ごとに設問がそれぞれあって、それによってインプットとアウトプット両方を行うことができるとても面白い一冊となっていました!

 

他にも「読者からのレポート」といった項目がいくつか記載されてあり、この本を読んだ人の実体験から、ある心理がどのように働いているのか

といったことが分かる箇所もあったためより具体的に理解を深められる本でした!

 

ただ厄介なのが、450ページは超えるほどのページ数なので、おつまみ感覚で購入すると読むのがつらく感じるかもです(^^;)

(実際自分がそうでした笑)

 

以上で終わりにしたいと思います!では、また('ω')ノ

 

影響力の武器 【好意・権威】

前回の一貫性・社会的証明に引き続き

今回は「好意」「権威」を紹介していきます!

 


 

 

ー 好意 ー

 

好意のある人からの要求は承諾しやすい

 

 

ハロー効果(後光効果)

ある人が望ましい魅力を持っているだけで、他者から見たその人の他の部分の印象が良く見えてしまう事

 

例)身長の高い人は仕事ができると思われやすい

 

 

連合の原理

ある対象物が悪い出来事や良い出来事と関係があるだけで、その物(人も)の評価がそれと付随して良くも悪くもなる

 

例)気になっていた商品を、知名度のある有名人が紹介をしていたため、その商品がとても魅力的に見えた

 

 

~ おまけ ~

連合の原理はスポーツ観戦をしている人たちがいい例だと記載してありました

 

自身の応援しているチームーが勝てば「我々は」という言葉を使い、まるで自分事のように喜び、負ければ「彼らは」と言葉を使って、自分とは関係のない事柄だと距離を置く傾向があったらしいです

 

これには栄光を浴びようと望む気持ち「栄光浴」があるらしく、この栄光浴は「否定的な自己イメージ」が強い人ほど現れやすいとのことです

 

 

ー 権威 ー

 

権力を持っている人からの要求は従いやすく、信じやすい事

 

 

代表的な例で、ミルグラム実験というものがあり

アイヒマン実験 ※ナチスアイヒマンを引用)

 

簡単に説明すると、実験室で3人の登場人物「研究者、被験者、教師(参加者)」がいて、その部屋には教師(参加者)が押す用のボタンが横並びに用意されてあり

 

そのボタンを押すと、もう一つの部屋の椅子(学習者が座る用の椅子)に電流が流れる仕組みになってます(左から右にかけて電流が強くなる仕組みで実際には電流は流れず、学習者が演技をします)

 

そのような仕掛けの閉鎖的な空間で、学習者がどんなに解放してくれと叫んでも、研究者は教師(参加者)にボタンを押すように指示をする。といった流れで、どこまで指示に従うか?が実験内容になっております。

 

実験結果としては、被験者は一番左のボタンまで(死んでしまうぐらいの電流※450ボルト)押した人は全体(40人)の67%まで達した。

 

※実験中、教師役(参加者)は研究者に、もちろんやめさせてくれと懇願していたし、汗をかき、手を震わせていた人もいたが、研究者はその願いを拒否し実験を続行するよう教師役(参加者)に命令していた。

 

 

そして権威を表すシンボルとして3つを紹介していました。

 

・肩書き

「教授」「医者」などの権威を相手に示すと、相手の承諾率が高まり、さらに相手から身長が高いと思われる。逆の場合もあり、身長が高い人は能力が高いとも思われる。

 

・服装

捨てられたゴミ袋を拾ってもらうよう要求する実験で、要求する人が警備員の服装をしていた時の方が普通の服をしていた時と比べて多かった。

 

・装飾品

アメリカンエクスプレスのゴールドカードを持っていたり、ブランド品を身に着けると、他者からの評価が変わり社会的地位が高いように思われる

 

 

ー まとめ ー

好意                                     

 

・ハロー効果

ある人が望ましい魅力を持っているだけで、他者から見たその人の他の部分の印象が良く見えてしまう事

 

・連合の原理

ある対象物が悪い出来事や良い出来事と関係があるだけで、その物(人も)の評価がそれと付随して良くも悪くもなる

 

権威                                     

 

ミルグラム実験

人は権威のある人物に影響を受けやすく信じやすい

 

「肩書き」「服装」「装飾品」

上記の3つのシンボルが大きく影響を受ける原因の一つ

 


 

 

今回紹介した2つの心理は、とても身近なところに当たり前に使われている内容だったのでとても驚く内容ばかりでした....笑

テレビのCMや、本の表紙、商品のパッケージなどなど

 

個人的に、権威について少し興味があったため調べてみたところ、商品の紹介で「〇〇賞受賞!」だったり「今話題の〇〇の人が愛用」

などといった宣伝をよく見かけるのですが

 

よくよく考えたらそれも「権威」の原理をうまく使った宣伝だったんだなと、改めて気づかされました(^^;)

 

次回は最後「希少性」について紹介して、今回の「影響力の武器」のアウトプットは終わりにしたいと思います!

 

では、また('ω')ノ

影響力の武器 【一貫性・社会的証明】

前回の影響力の武器・返報性の続きで

今回は「一貫性」「社会的証明」を簡単に紹介します!

 


 

 

ー 一貫性 ー

 

人はひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミット)すると自分の内側からも外側からも、そのコミットと一貫した行動をとるように圧力がかかり、さらに一貫していたい、一貫していると見てもらいたいと思うようになる。

 

 

・段階的要請法
初めに小さな要求を通し、それからそれに関連するもっと大きな要求を通す事


例)職場の同僚から簡単な仕事を頼まれ「何かあったらいつでも呼んで!」と伝え、しばらくしたらもっと大変な仕事を頼まれ、やむを得ず引き受けてしまった。

 

 

・承諾先取り法
まず簡単な要求を通し、それから後付けするように様々な要求を追加していく事


例)携帯電話を5万円の予算で購入しようとしていたところ、販売者から「このプランにお申込みいただいたほうが使いやすいですよ!」という話を聞き、いくつかのプランを追加で購入したところ

7万円になってしまい、断るのも申し訳ないため、そのままのプランで契約をした

 

 

~ おまけ ~

これは自分が特に気になったので補足で追加します!一貫性の原理が働きやすい人の特徴が大きく2つあって


・「年齢が50歳以上」: 頑固になるから

(この本に頑固になる理由は書いていなかったので、独断と偏見で推測しました(^^;))


・「西洋人」:個人主義的傾向が強いため

 

 

 

ー 社会的証明 ー

 

特定の状況下で、ある行動を行っている人が多いいほどその行動を正しいと判断する事

 

 

・集合的無知/多元的無知

間違った事を誰もが信じている事。状態。誰も信じてはいないが、誰もが「誰もが信じている」と信じている事。

 

 

例)ジェノヴィーズ事件

ある女性(キティ・ジェノヴィーズ)がニューヨークの路上で殺害された殺人事件で

殺人が起きた現場には近くにアパートがあり、事件が起きていた当時そこのアパートの住人38人の人が女性の悲鳴を聞き

気づいていたにもかかわらず「誰かがやるだろう」等(※1)といった理由から警察に通報しなかった。(傍観者効果と言われる)

 

※1 「助けられそうな人が他に何人かいれば、一人ひとりの個人的な責任は少なくなる。さらに、騒がしい出来事も実際にはただの酔っ払いや夫婦喧嘩の可能性も考えうる。目撃者らは、他の目撃者の反応を見て、その出来事が緊急事態なのかを判断していたのだ。つまりは、目撃者同士が見合っており、自体が平行線上に進んでしまっていたのだ。」(参照URL:人間心理の最も深い闇が現れた『キティ・ジェノヴィーズ事件』 | VAIENCE)

 

 

・ウェルテル効果
知名度のある人物や有名人の自殺が報道されると、それを模倣した自殺が多くなること


例)1998年、XJAPANのギタリスト「hide」が自宅で亡くなった時、ファンの後追い自殺が急増した

 

 

~ おまけ ~

ジェノヴィーズ事件について詳しく調べた時に「傍観者効果」以外にも2つの心理があったので紹介します!

 

・「責任分散」=ほかの人達と同じ行動をすることによって自身に対する責任が少なくなると考える事


・「評価懸念」=行動を起こした時に、その結果が周りの人からネガティブな評価を受ける場合を考え、恐れる事。

 

 

ー まとめ ー

一貫性                                  

 

段階的要請法

初めに小さな要求を通しそれからそれに関連するもっと大きな要求を通す事

 

承諾先取り法

まず簡単な要求をし、それから後付けするように様々な要求を追加していく事

 

社会的証明                                  

 

集合的無知/多元的無知

間違った事を誰もが信じている事

 

ウェルテル効果

知名度のある人物や有名人の自殺が報道されるとそれを模倣した自殺が多くなること

 

 


 

 

日本みたいな東洋の国では、集団主義的な文化が根付いている国が多いいから、西洋の国より、社会的証明の影響を受けやすいじゃん( ゚Д゚)!?

と思い、世の中に対する警戒心が2増えました

 

あと、この原理を読み終えた後、過去に自分が一回情報商材に手を出しそうになったのを思い出しました。。。

その時の流れが、自分が情報商材の紹介者に会った時、いくつかのプランを紹介され

 

「ほかの人たちは○○プランを選んだよ」※50万ほど

 

という一言を聞いた瞬間に、そのプランにすごい興味が湧いた。といった流れです

(当時はお金がなく貯金が300円ぐらいだったので、手を出しませんでしたww)

 

紹介者が社会的証明をわかったうえで、そのプランを勧めたのかはわかりませんが自分は社会的証明の原理のままに感情が動いていたと

今ようやくわかったので、その時の貯金が300円で本当に良かったと今になって安心しました

 

次回は「好意」と「権威」を紹介したいと思います!

ではまた('ω')ノ